東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2021年5月版】

~入札情報登録件数の合計4,767件(対前年度比+42.04%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は都庁・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京地域(都庁・区市町村)で登録された入札情報データを元に2021年5月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2021年5月の1ヶ月間で4,767件、前年同月で+42.04%と大きく数字を伸ばしています。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,808件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都920件+77.26%
23区670件+36.73%
市町村218件+26.74%

東京都発注の公告は、対前年度と比較して401件も多く発注されています。前年は多くの発注機関でコロナの影響による公募手続きの遅れが発生しました。対前年で77%増という数字が出た理由の1つに「コロナによる発注見送り」があったと考えられます。

指名件数の87件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区52件-23.53%
市町村35件+2.94%

対前年で15件減少しました。

結果件数の 2,872 件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都843件+68.26%225億6980万5730円
23区1,388件+31.94%537億5701万3280円
市町村641件+23.27%155億2243万4460円

件数では東京都・23区・市町村の全てで対前年プラスとなりました。金額では東京都のみ対前年マイナス、53億9082万の減となりました。23区と市町村については金額でも対前年プラスという結果となり、事業量・事業規模と良い状況が見受けられます。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2021年5月の発注件数は、計1,808件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事366件20.24%
建築工事268件14.82%
電気工事241件13.33%
管設備工事194件10.73%
委託485件26.83%
その他254件14.05%

5月も全ての業種で対前年プラスの事業量が確保されました。特にコンサル案件が対前年26.83%と発注量が増えています。設計業務終了後の工事発注が早ければ年内にも一部発注されそうです。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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