東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2021年7月版】

~入札情報登録件数の合計4,708件(対前年度比-6.68%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京(東京都・23区・都内市町村)で登録された入札情報データを元に2021年7月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2021年7月の1ヶ月間で4,708件。前年同月と比べるて-6.68%の減、特に公告情報が-22.12%と大きく発注件数を減らしています。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,366件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都907件-19.31%
23区360件-24.84%
市町村99件-34.44%

全ての発注機関で公告件数が減少しました。特に市町村では-対前年同月で34.44%、前年同月では151件の公告があったものが今年は99件、52件も発注量が減りました。

指名件数の102件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区36件-7.69%
市町村66件+37.50%

対前年同月で+17.24%、15件多く情報公表がありました。

結果件数の3,240件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都1,509件+1.00%680億9891万1110円
23区1,150件+11.43%249億1143万1980円
市町村581件-14.31%74億4853万368円

東京都はほぼ同件数の落札がありましたが金額で見ると約122億アップしました。一方で23区は件数は増加しているのですが受注金額が約78億円減少しています。6月に続き23区では1案件の発注単価が小さくなっている傾向にあります。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2021年7月の発注件数は、計1,366件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事361件26.43%
建築工事125件9.15%
電気工事173件12.66%
管設備工事101件7.39%
委託421件30.82%
その他185件13.54%

全ての業種で発注件数が減少しています。 対前年同月比較で土木工事で70件の減、建築工事で37件の減、管設備工事では34件、 電気工事は最も大きく数字を落とし前年同月で87件も減少しています。今後の発注量平準化を期待します。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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