東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2021年8月版】

~入札情報登録件数の合計4,003件(対前年度比-4.92%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京(東京都・23区・都内市町村)で登録された入札情報データを元に2021年8月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2021年8月の1ヶ月間で4,003件。前年同月と比べるて-7.59%の減、特に公告情報が-12.18%と大きく発注件数を減らしています。入札公告については対前年同月比較で3ヵ月連続案件数を減らしています。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,366件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都1085件-11.21%
23区342件-15.56%
市町村94件-10.48%

全ての発注機関で発注件数が減少しました。特に23区では-対前年同月で15.56、前年同月では405件の公告があったものが今年は342件と 63 件も発注量が減りました。

指名件数の68件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区19件-29.63%
市町村49件+44.12%

対前年同月で+11.48%、7件多く情報公表がありました。

結果件数の2,414件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都1,230件-7.66%577億9924万7880円
23区797件+2.97%336億5952万9340円
市町村387件-10.62%57億2064万6802円

件数で見ると東京都と市町村が前年同月比較でマイナス、一方で23区はプラスで23件増(+2.97%)となりました。受注金額で見ると東京都と23区が前年同月でプラス。23区は約84億の増、6月から2カ月連続受注金額が減少していたので良い傾向となりました。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2021年8月の発注件数は、計1,521件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事412件27.09%
建築工事114件7.50%
電気工事195件12.82%
管設備工事78件5.13%
委託482件31.69%
その他240件15.78%

全ての業種で発注件数が減少しています。 対前年同月比較で土木工事は72件減、建築工事で16件減、 電気工事で69件減、管設備工事は54件発注件数を減らしています。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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