東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2021年11月版】

~入札情報登録件数の合計4,333件(対前年度比-2.28%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京(東京都・23区・都内市町村)で登録された入札情報データを元に2021年11月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2021年11月の1ヶ月間で4,333件。前年同月と比べるて-2.28%の減、公告が136件マイナス、一方結果は92件プラスとなりました。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,467件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都978件-8.77%
23区417件-6.50%
市町村72件-15.29%

全ての発注機関で発注量が減りました。東京都で94件、23区では29件、市町村で13件のマイナスとなっています。

指名件数の77件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区28件-28.21%
市町村49件-48.42%

対前年同月で-42.54%、57件の減となりました。

結果件数の2,789件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都1,544件-1.28%536億6710万2100円
23区824件+20.47%148億8142万5570円
市町村421件-6.24%83億3476万3550円

23区は件数で140件増加しましたが受注額では約1億円の減となっています。 1案件の発注単価が小さくなっている傾向にあるようです。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2021年11月の発注件数は、計1,467件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事408件27.81%
建築工事148件10.09%
電気工事230件15.68%
管設備工事92件6.27%
委託372件25.36%
その他217件14.79%

電気以外全ての業種で発注件数が減少しています。 対前年同月比較で土木工事は46件の減、建築工事は33件の減、菅設備工事は11件の減、電気工事は1件増とマイナスではありませんがほぼ前年と同件数でした。今後の発注量平準化を期待します。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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