東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2022年3月版】

~入札情報登録件数の合計6,387件(対前年度比-30.97%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京(東京都・23区・都内市町村)で登録された入札情報データを元に2022年3月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2022年3月の1ヶ月間で6,387件。前年同月と比べると -30.97 %の減、公告が2025件減、結果は838件の減となり、大幅な減少傾向となりました。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の489件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都174件-90.56%
23区257件-52.23%
市町村58件-56.39%

前年同月の東京都発注の案件数は1843件。対前年度比で-90.56%と大幅な減少が見られました。大幅減少の原因は不明ですが、各機関で発注量を制限する動きがあったようです。23区も-52.23%、市町村は-56.39%と減少しました。3月全体の公告件数は 対前年度比 -80.55%となり、全体として大幅に減少しました。

指名件数の139件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区68件1.49%
市町村71件-4.05%

指名全体としては 対前年度比 で-1.42%、2件の減となりました。

結果件数の5,759件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都4115件19.07%2399億1436万4100円
23区1258件-44.99%269億7944万6030円
市町村386件-54.80%46億4756万8680円

東京都は 対前年度比 19.07%と微増しましたが、23区は-44.99%、市町村は-54.8%とどちらも大幅な減少となりました。 3月全体の結果件数は 対前年度比 -30.97%となりました。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2022年3月の発注件数は、計489件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事98件20.04%
建築工事62件12.68%
電気工事78件15.95%
管設備工事67件13.7%
委託91件18.61%
その他93件19.02%

対前年同月比で土木工事は857件減となり、大幅に減少しました。電気工事は145件減 、管工事は105件減、委託は226件減と多くの業種で減少しました。今後は発注量の増加を期待します。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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