東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2022年4月版】

~入札情報登録件数の合計6,016件(対前年度比+6.76%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京(東京都・23区・都内市町村)で登録された入札情報データを元に2022年4月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2022年4月の1ヶ月間で6,016件。前年同月と比べると +6.76 %、公告が32件増、結果は355件の増となり、両者とも増加傾向となりました。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1617件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都795件5.44%
23区644件11.42%
市町村178件-29.64%

対前年度比では東京都が+5.44%、23区が+11.42%となり両発注者とも微増しました。一方、市町村は-29.64%と減少しました。4月全体の公告件数は 対前年度比 +2.02%となり、全体としては増加しました。

指名件数の47件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区18件38.46%
市町村29件-27.5%

指名全体としては 対前年度比 で-11.32%、6件の減となりました。

結果件数の4,352件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都505件16.36%339億5983万7920円
23区2841件11.41%381億6530万6550円
市町村1006件-0.69%99億2199万5180円

東京都は 対前年度比 +16.36%、23区は+11.41%と両発注者とも微増しました。市町村は-0.69%で若干減少しました。 4月全体の結果件数は 対前年度比 +8.88%となりました。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2022年4月の発注件数は、計1617件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事338件20.90%
建築工事200件12.37%
電気工事189件11.69%
管設備工事177件10.95%
委託441件27.27%
その他272件16.82%

対前年同月比で土木工事は9件減、建築工事は13件減、電気工事は45件減 、管工事は63件減となり、多くの業種で減少傾向にありましたが、委託は132件の増加となりました。今後は多くの業種で発注量の増加を期待します。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

記事一覧へ
TOP
close
まずは無料で試してみる