東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2022年7月版】

~入札情報登録件数の合計5,192件(対前年度比+10.28%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京(東京都・23区・都内市町村)で登録された入札情報データを元に2022年7月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2022年7月の1ヶ月間で5,192件。前年同月と比べると +10.28%、公告が174件増、結果は310件の増となり、どちらも大幅に増加しました。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の 1,540件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
東京都970件6.95%
23区434件20.56%
市町村136件12.74%

対前年度比では東京都が+6.95%、23区が+20.56%、市町村は+37.37%となり、3発注者とも増加しました。7月全体の公告件数は 対前年度比 +12.74%となり、全体としても増加しました。

指名件数の102件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
23区43件19.44%
市町村59件-10.61%

指名全体として 対前年度比 で件数の変化はありませんでした。

結果件数の3,550件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
東京都1534件1.66%682億4348万5200円
23区1229件12.96%384億4410万4540円
市町村717件23.41%97億6289万7600円

東京都は 対前年度比 +1.66%と微増しました。23区は+12.96%、市町村は+23.41%となり3発注者とも増加しました。 7月全体の結果件数は 対前年度比 +9.57%となりました。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2022年7月の発注件数は、計1,540件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事382件24.81%
建築工事127件8.25%
電気工事215件13.96%
管設備工事121件7.86%
委託506件32.86%
その他189件12.27%

対前年同月比で土木工事は21件増、建築工事は2件増、電気工事は42件増、管工事は20件増、委託は85件の増加となり、全ての業種で増加しました。今後も発注量の増加を期待します。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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