東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2020年12月版】

~入札情報登録件数の合計3,823件(対前年度比-1.44%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は都庁・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京地域(都庁・区市町村)で登録された入札情報データを元に2020年12月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数 

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録は、2020年12月の1ヶ月間で3,823件。前年同月と比べると-1.44%減少していますが、例年同様の発注件数となりました。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,079件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
都庁617件-6.66%
区役所424件-8.62%
市町村38件-30.91%

東京地域では、例年この時期に発注される年間契約や維持管理の公告発注が少なかったとことが要因です。このデータから分かるのは、2021年1月以降に公告件数が多くなることが推測されます。

指名件数の75件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
区役所24件-51.02%
市町村51件-10.53%

このデータから分かるのは、コロナ過の影響なのか区役所から発注される指名競争入札が減っています。令和2年度中に発表される案件がまだ発注されていないと考えると、年度末に向けて件数が増えることが予想されます。

結果件数の2,669件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
都庁1,325件+1.69%687億3291万3000円
区役所792件+0.89%227億251万5000円
市町村552件+9.31%110億5712万9000円

このデータから分かるのは、昨年と比較すると微増で発表された件数は例年通りです。東京地域の2020年12月の1か月間の公共事業費の規模が 約1,000億円になることが分かります。全国の地方自治体でも予算規模が非常に大きいことが読み取れます。

●発注件数 

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2020年12月の発注件数は、計1,079件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事305件28.27%
建築工事112件10.38%
電気工事111件10.29%
管設備工事127件11.77%
委託197件18.26%
その他227件21.04%

発注件数の全体割合からすると「土木工事」が約3割、続いて「その他 (点検・維持・清掃など) 」が2割ほどが占めていることが考察できます。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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