東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2021年4月版】

~入札情報登録件数の合計5,635件(対前年度比+14.63%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は都庁・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京地域(都庁・区市町村)で登録された入札情報データを元に2021年4月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2021年4月の1ヶ月間で5,635件。前年同月と比べると+14.63%。特に公告情報の件数が増加しており、対前年で + 35.35%となっています。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,585件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
都庁754件+53.56%
区役所578件+7.84%
市町村253件+75.69%

市町村の公告 は、昨年4月は144件のところ今年は253件、対前年度で109件も多く発注されています。

指名件数の53件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
区役所13件-48.0%
市町村40件+42.86%

指名件数は対前年同月比較で±0でした。

結果件数の 3,997 件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
都庁434件-17.80%288億6861万1050円
区役所2,550件+15.33%281億1164万3270円
市町村1,013件+6.30%181億547万7520円

落札データの件数は対前年で +8.26%と増えましたが、受注金額は161億8797万7840円の減。案件の発注単価が小さくなっている傾向にあります。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2021年4月の発注件数は、計1,585件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事347件21.89%
建築工事213件13.44%
電気工事234件14.76%
管設備工事240件15.14%
委託309件19.50%
その他242件15.27%

件数比較で見ると土木工事が全体の3割程度を占めることが多いのですが、4月は電気や管など設備工事の発注量が多くあったため全業種の割合が平均的になりました。対前年でみても全業種で発注件数が増加しています。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています


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